テルファストは、サノフィ株式会社によって製造・販売されている抗アレルギー薬です。
テルファストという名前はEU加盟国で使用されている販売名で、日本ではアレグラという名前で販売されています。
有効成分としてフェキソフェナジン塩酸塩を60mg含有し、その優れた抗アレルギー作用により、日本を含めアメリカや欧州各国など世界100ヵ国以上の国や地域で承認され、販売されています。
テルファストは、服用することでアレルギー性鼻炎である花粉症によって起こるくしゃみやムズムズする鼻、ズルズルの鼻水、つらい鼻づまりを治療します。
花粉症のような季節性のアレルギー性鼻炎だけでなく、ダニやハウスダストで起こる通年性のアレルギー性鼻炎や蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、湿疹・皮膚炎など皮膚のアレルギー症状も治療することができます。
テルファストの有効成分フェキソフェナジン塩酸塩は、第2世代の抗ヒスタミン薬といわれています。
抗ヒスタミン薬は、主にヒスタミンH1受容体拮抗作用によりアレルギー症状を引き起こす原因であるヒスタミンの作用を抑制することで抗アレルギー作用をあらわします。
それだけでなく、アレルギー症状を引き起こす原因であるケミカルメディエーターの遊離抑制や、炎症性サイトカイン遊離抑制、好酸球遊走抑制作用もフェキソフェナジン塩酸塩は持っており、作用が強力です。
効果が強いにもかかわらず副作用が少ないため、安全性が非常に高く、多くの方に服用されています。
多くの花粉症治療薬は、有効成分が脳に移行して作用してしまうため強力な眠気の副作用を起こしてしまいます。
その眠気の副作用から、ほとんどの花粉症治療薬は自動車の運転等危険な機械の操作をしないよう注意がされています。
しかし、有効成分フェキソフェナジン塩酸塩は服用しても脳に移行しにくく、眠気の副作用が起こりにくいといわれています。
自動車の運転等の危険な機械の操作も警告されておらず、社会人の方や、大学受験など大切な試験を受ける方、自動車の運転を頻繁にする方など、眠気の副作用を起こすわけにはいかない花粉症の方も安心して服用することができます。